訪問看護への転職を考えている看護師にとって、気になるのが「訪問看護師の給料はどのくらいなのか」という点ではないでしょうか。
病院やクリニックから訪問看護へ転職する場合、仕事内容だけでなく、月給や年収、訪問件数、インセンティブ、オンコール手当なども気になるところです。
実際、訪問看護師の給料は、働くステーションによって大きく異なる場合があります。
では、訪問看護師の給料は、いったいどこで差がつくのでしょうか。
今回は、公開されている訪問看護の求人情報や年収モデルを参考にしながら、訪問看護師の給料に差がつくポイントを整理します。
訪問看護師の給料はどこで差がつく?
訪問看護師の給料を比較するとき、単純に「月給が高いか」だけを見るのはおすすめできません。
同じような月給でも、訪問件数によるインセンティブがあるのか、オンコール手当が別に支給されるのか、賞与があるのかによって、最終的な年収は変わります。
訪問看護師の給料に差がつく主なポイントは、次のようなものです。
- 基本給・月給
- 訪問件数
- 訪問手当
- インセンティブ
- オンコール手当
- 賞与
- 経験年数
- 管理者などの役職
- 勤務時間や働き方
そのため、訪問看護の求人を見るときは、月給だけではなく「どのような仕組みで年収が決まるのか」を確認することが重要です。
訪問件数によって給料が変わる場合がある
訪問看護師の給料を大きく左右するポイントの一つが、訪問件数です。
訪問看護ステーションによっては、一定の訪問件数を超えるとインセンティブが発生する仕組みがあります。
例えば、公開されている給与モデルの中には、
- 1日5件訪問 → 年収480万円
- 1日6件訪問 → 年収576万円
というケースがあります。
このような給与体系では、1日の訪問件数が1件増えるだけでも、年間収入に大きな差が出ます。
一方で、訪問件数にかかわらず固定給を中心とした給与体系を採用しているステーションもあります。
どちらが良いということではありません。
「安定した収入を重視したいのか」「訪問件数を増やして収入を上げたいのか」によって、自分に合う訪問看護求人は変わってきます。
インセンティブや訪問手当も確認する
訪問看護師の給料を考えるときは、インセンティブや訪問手当も確認しましょう。
求人票に「月給○万円~」と書かれていても、それが固定給なのか、各種手当を含んだ金額なのかによって意味が変わります。
また、訪問件数に応じて手当が支給される場合は、どの件数から手当が発生するのか、1件あたりいくらなのかを確認することも大切です。
特に「年収500万円以上を目指したい」「できれば年収600万円、700万円を目指したい」という看護師は、最高年収だけを見るのではなく、自分の勤務条件でどの程度の収入になるのかを確認しましょう。
オンコール手当でも年収は変わる
訪問看護の求人を比較するとき、忘れてはいけないのがオンコールです。
訪問看護ステーションによって、オンコール対応の有無や回数、待機手当、実際に出動した場合の手当などが異なります。
そのため、同じ月給の求人でも、オンコールを担当するかどうかによって年間収入が変わる場合があります。
ただし、オンコール手当が高いからという理由だけで求人を選ぶのはおすすめできません。
オンコールの回数や対応方法、実際の出動頻度なども確認し、自分が無理なく働ける環境なのかを考えることが重要です。
経験や役職によっても訪問看護師の年収は変わる
訪問看護師の年収は、訪問件数や手当だけで決まるものではありません。
経験年数や専門性、役職によっても変わります。
例えば、一般の訪問看護師からリーダー、管理者へとキャリアアップすれば、役職手当などによって給与水準が変わるケースがあります。
将来的に管理者やリーダーを目指したい看護師は、現在の給与だけでなく、「そのステーションでどのようなキャリアを築けるのか」も確認しておくとよいでしょう。
訪問看護への転職を、単なる職場変更ではなくキャリアアップの機会として考えることも大切です。
訪問看護師は年収500万円・600万円・700万円を目指せる?
「訪問看護師で年収500万円は可能なのか」「年収600万円、700万円を目指せるのか」と考えている人もいるでしょう。
公開されている訪問看護の求人や給与モデルを見ると、年収500万円台の求人や、条件によって600万円以上を目指せるモデルがあります。
さらに、事業者によっては700万円前後の年収モデルを公開しているケースもあります。
例えば、ある訪問看護ステーションでは、訪問看護師について月給37.9万円~59.2万円、年収531万円~829万円程度という給与レンジを公開しています。
また、実際に在籍する30代前半の看護師について、年間総支給相当額716.4万円というモデルも公開されています。
ただし、こうした数字はあくまで各事業者が公開している給与・年収モデルです。
訪問件数、経験年数、オンコール、役職、各種手当などによって条件は変わるため、「訪問看護師なら誰でも700万円をもらえる」という意味ではありません。
給料が高いだけで良い求人とは限らない
訪問看護師の求人を探すとき、年収が高いことは魅力の一つです。
しかし、給料だけで転職先を決めてしまうのは避けたいところです。
例えば、訪問件数が非常に多いことで高い収入を得られる求人の場合、その分だけ1日の訪問数が増え、体力的な負担が大きくなる可能性があります。
また、オンコールの回数、休日、勤務時間、直行直帰の可否、記録業務、教育体制なども働きやすさに影響します。
特に病院から訪問看護へ転職する場合は、給料だけではなく「どのような働き方になるのか」まで確認することが大切です。
訪問看護の求人で確認したい5つのポイント
訪問看護師の求人を比較するときは、次の5つを確認してみましょう。
1. 月給と基本給
求人に記載されている月給が、基本給なのか各種手当を含んだ金額なのかを確認します。
2. 想定年収
賞与や手当を含めた場合、年間でどのくらいの収入になるのかを確認します。
3. 訪問件数とインセンティブ
1日何件程度訪問するのか、訪問件数によって給与が変わるのかを確認しましょう。
4. オンコール
オンコールの回数、待機手当、出動時の手当などを確認します。
5. キャリアアップ
リーダーや管理者になった場合、給与や役職がどのように変わるのかも確認しておくとよいでしょう。
まとめ 訪問看護師の給料は「給与の仕組み」で比較する
訪問看護師の給料は、単純に月給だけを見ても比較できません。
訪問件数、インセンティブ、訪問手当、オンコール手当、経験年数、役職など、さまざまな要素によって年収が決まります。
そのため、訪問看護の求人を探すときは、「月給はいくらか」だけではなく、「どのような働き方をすると、どのくらいの年収になるのか」を確認することが大切です。
年収500万円、600万円、700万円を目指したい看護師であれば、給与モデルを具体的に公開している訪問看護ステーションを比較してみるのもよいでしょう。
これから訪問看護への転職を考えているなら、給料だけでなく、訪問件数、オンコール、休日、教育体制、キャリアアップなども含めて、自分に合った訪問看護求人を探してみてはいかがでしょうか。